糖質とは?
糖質とは?
糖質と聞くと、スイーツやチョコレートなどの砂糖をたくさん使用した甘い食べ物を思い浮かべると思います。
もちろん、甘い食べ物も糖質です。
しかし、甘くない食べ物にもたくさん糖質が含まれています。
お米や小麦などの穀類や、いも類に多く含まれている「でんぷん」も糖質源です。
例えば、白米はもちろんですが、せんべいやおかきの主な原料はお米です。
また、粉ものといわれるお好み焼きやたこ焼きはもちろん、スナック菓子も主な原料は小麦やじゃがいもなど「でんぷん」を多く含む食材です。
白米・麺類・粉もの・スイーツなど、世の中のおいしい食べ物の多くは、糖質をたくさん含んでいます。
様々な種類の糖質がありますが、日常で口にする主な糖質源は「甘い食べ物」と「でんぷんを多く含む食べ物」ということになります。
また、「炭水化物」=「糖質」と思われているケースも多いようです。「炭水化物」は、「糖質」と「食物繊維」に分類されます。「炭水化物」のうち、「食物繊維」以外のものが「糖質」です。
「食物繊維」は、消化・吸収されずに腸まで届くので、たくさん摂りたい成分のひとつです。
“炭水化物の摂りすぎに注意”と思っている方も多いかと思いますが、正しくは“糖質の摂りすぎに注意”ということです。
「糖質」と「食物繊維」が身体に与える影響は全く異なるので、区別して考えましょう。
様々な糖質の種類
糖質にはたくさんの種類があります。
これ以上分解することができない、最小単位の糖を「単糖類」といいます。また、単糖類が2個結合したものを「二糖類」、3~10個ほど結合したものを「オリゴ糖」、10個以上結合したものを「多糖類」といいます。
単糖類の代表的なものは、ブドウ糖や果糖です。果物やはちみつなどに多く含まれています。
二糖類の代表的なものは、砂糖や乳糖・麦芽糖です。甘い食べ物や牛乳・穀類などに多く含まれています。
よく耳にする「糖類」という言葉は、単糖類と二糖類の総称です。
オリゴ糖は「少糖類」とも呼ばれます。腸内細菌の中でも特に身体に良いといわれるビフィズス菌の栄養源になり、繁殖をサポートしてくれます。単糖類や二糖類と違い、オリゴ糖は積極的に摂っていい糖といえます。
バナナや玉ねぎに含まれるフラクトオリゴ糖や、牛乳に含まれるガラクトオリゴ糖など、7種類ほどのオリゴ糖が存在します。
多糖類は、でんぷんやでんぷんが少し分解してできるデキストリンや、肝臓や筋肉に含まれているグリコーゲンなどを指します。
多糖類の中には、単糖類が1万個以上も結合したものも存在します。
“糖質の摂りすぎに注意”というのは、細かくいうと“単糖類と二糖類やでんぷんの摂りすぎに注意”ということです。